リハビリテーション
神経疾患のリハビリテーション
リハビリテーション科では、神経難病や脳卒中の患者様を対象に、外来でのリハビリテーションを実施しております。
神経難病のリハビリテーションについて
神経難病とは、数ある神経疾患の中でも原因が不明で治療法が確⽴していない疾患の総称です。これらの疾患は次第に障害が進⾏するものが多く、⾝体機能やコミュニケーション能⼒が著しく障害されます。
根治が難しい現状としては、患者様が⻑期にわたり療養⽣活を送りながらも社会参加への機会を確保し、地域社会において尊厳を持って⽣きることができるように対応する必要があります。その中で、神経難病を患っている⽅々に⾃分らしい⼈⽣を送ってもらうための⽀援をしていくことが最も⼤切なことであり、その中核となる医療⾏為にリハビリテーションは位置づけられると考えています。
リハビリテーションにおける役割としては、専⾨的な知識により⾝体の動きを改善しながら⼆次的な問題を予防すること、⽣活の不便さを改善することなどが挙げられます。安静状態が⻑期に続くことによって起こる⾝体機能の障害である「廃⽤症候群」の改善を筋⼒トレーニングなどではかるとともに、移動⼿段としてその時の状態に合わせた補助具(杖・歩⾏器・⾞椅⼦など)を選定し、歩く訓練や⾞椅⼦の操作訓練を⾏っております。また、毎回の訓練の中で患者様の状態を評価することで、⽇頃の診療における薬剤調整や⽇常⽣活における介護サービスの調整に役⽴てることができます。
脳卒中のリハビリテーションについて
脳⾎管障害ともいわれる「脳卒中」は、脳の⾎管が詰まったり、破れたりすることで様々な脳の障害をきたす疾患全体をさしています。脳卒中に対する急性期治療が進歩した現在でも、がん・⼼疾患に次ぐ第3位の死亡原因となっており、脳卒中の患者数も年々増加しています。
脳卒中の経過には3つの段階(急性期・回復期・⽣活期)があり、各段階に応じたリハビリテーションが実施されます。
発症から約1ヶ⽉までの「急性期」のリハビリテーションは、主に発症時に⼊院した急性期病院で⾏います。脳卒中の治療においては発症直後のすみやかな治療とともに、リハビリテーションの早期開始と継続が重要です。たとえ治療して⽣命の危機を脱したとしても、脳の細胞がダメージを負うことで⾝体の⿇痺や感覚障害、嚥下障害、⾼次脳機能障害等の後遺症が残ることが少なくありません。
続いて発症約1〜6ヶ⽉までの「回復期」は、脳卒中リハビリテーションにおいて後遺症回復のゴールデンタイムとされ、リハビリテーション専⾨の病院で⾏います。
当院では、その後の「⽣活期」のリハビリテーションを⾏っております。後遺症によっては⽇常⽣活に影響が出ることもあるので、病院を退院した後もリハビリテーションの継続が必要となることがあります。退院後に何もしないでいると、⼀度回復した機能も再び機能低下が進みますので、リハビリテーションを続けることはきわめて重要であると⾔われています。患者様の障害・程度に応じたリハビリテーションを⾏うことで、その⽅が元々⾏っていた⽇常⽣活にスムーズに戻れるように努めてまいります。
尚、当院で⾏うリハビリテーションは医療保険で⾏う診療になりますので、介護保険を使って訪問リハビリテーションやデイケアを受けていらっしゃる⽅は、制度の関係上、当院でのリハビリテーションを同時に⾏うことはできません。
介護保険で訪問リハビリテーションやデイケアを受けていなければ、デイサービス・訪問看護・ヘルパーサービスを受けていても、当院でリハビリテーションを⾏うことが可能です。詳しくは当院に直接ご相談いただくか、担当のケアマネージャーにご相談ください。
院内リハビリの⾒学(無料)を随時受け付けておりますので、
実際に雰囲気を感じ取っていただくことをおすすめいたします。
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